ロングライフラボ主催のシンポジウムに参加しました
一般社団法人ロングライフラボ(LLL)の設立を記念した「持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム」が11月1日に東京晴海で開催され、前田武志代表が来賓として出席し、冒頭で祝辞を述べました。LLLは環境未来フォーラムの法人会員であるマテックス株式会社の松本社長・清水部長が中心となって立ち上げた一般社団法人です。
シンポジウムは3人の基調講演と講演者によるパネルディスカッションで、大変充実した内容でした。一人目の江崎禎英氏は経産省・厚労省・内閣官房の3省庁で重要な役職を兼任しスーパー官僚と称される方で、昨年出版した著書「社会は変えられる」がベストセラーとなり講演会でも引っ張りだこです。「超高齢社会への対応-人口構造の転換と社会経済システムの見直し」と題した講演は多数の詳細なデータやグラフを用いた引き付けるプレゼンテーションでした。イノベーションとは常識を変えることであると述べ、高齢化は対策すべき課題ではないと看破し、医療保険制度の斬新な改革案を提言されました。
二人目に登壇した内科医の石原新菜氏の「病気しらず、医者いらずの健康生活」は、健康の秘訣は“食べ過ぎないこと”と“体を冷やさないこと”の2点と、とてもシンプルで分かりやすい話でした。
三人目の森みわ氏はドイツ発祥のパッシブハウスを日本に導入した女性建築家で、「地球と私にやさしい“いい家”づくり」と題しイラストを多用した魅力的なプレゼンテーションでした。健康省エネ住宅の先進地であるドイツなどと比べ、日本の住宅は特に温度環境性能が低く、改善の余地が大いにあると感じました。
パネルディスカッションでは3人の基調講演者にフェアトレード商品の普及活動を行うピープルツリーの鈴木啓美氏と清水代表理事が加わり、LLLが暖かい家・健康・省エネの融合を通じてめざす持続可能な社会について語り合いました。
持続可能な社会づくりは、まさに当フォーラムが掲げるテーマであり、LLLとは今後も様々な形で連携を取りながら、共通の目標の実現に向けて進みたいと思います。
リンク:一般社団法人ロングライフラボ ウェブサイト https://www.longlife-lab.jp