2018-03-02
青木茂先生のリファイニング建築完成見学会に参加しました
建築家・青木茂先生とミサワホームが手掛けたリファイニング建築、ASPRIME富士見千代田を見学しました。元は専門学校だった旧耐震の建物の躯体だけを残して耐震補強を行い、間取りも外装も変えて賃貸共同住宅として蘇らせた建物です。300人の定員に対して1.5倍、450人もの見学者が参加して大盛況でした。
現地では青木先生自らにご案内頂き、リファイニングのポイントなどのお話を伺うことができました。新築と異なり既存の躯体を活かすため、解体と耐震補強とプランニングの3つを総合的に勘案しなければなりません。解体ひとつ取っても手順の違いでコストが大きく変わるそうです。リファイニング建築を熟知した職人さんを選んで施工を進められたとのことでした。元が教室だったので天井が高く、気持ちのよい部屋に生まれ変わっていました。
外観も内装も、言われなければ新築と何ら変わらずリファイニング建築だとは解りません。リファイニングだと、新築と比べてCO2の排出量を80%以上削減でき、コストも概ね3分の2で建設できるそうです。老朽化が進むマンションや学校、図書館など公共施設も、建替えるのでなくリファイニング技術を活かして再生活用することがこれからの持続可能なまちづくり、地方創生にとって益々重要になるのではないかと考えました。
環境未来フォーラムでは、メンバーでもある青木先生に講師をお願いして、リファイニング建築と地方創生をテーマとした意見交換会を企画したいと思います。自治体の方々にもぜひ参加して頂きたいと考えております。