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2019-05-30

通常総会と意見交換会を開催しました

5月27日(月)午後、2019年度のフォーラム通常総会を参議院議員会館内の会議室で開催し、下記2つの議案が承認されました。

第1号議案:2017年度事業活動及び事業収支の報告
第2号議案:2018年度事業計画及び事業予算の策定

今年度は“SDGs(持続可能な開発目標)”を共通テーマに居住、航空、水、健康といった分野のまちづくり・官民連携の取組みについて意見交換を重ねてまいります。

総会に続く意見交換会ではリファイニング建築の第一人者・建築家の青木茂先生と、一般社団法人日本エネルギーパス協会理事長の今泉太爾様をゲストにお招きして、「リファイニング+環境に配慮した居住空間」をテーマにお話を伺いました。

青木茂先生は自身が設計したリファイニング建築の紹介を通じて、リファイニングによる経済的・環境的効果についてお話頂きました。リファイニング建築は一言でいうと、確認申請と耐震補強を行う改修で、リノベーションやリフォームよりもコストはかかりますが、レガシー的な建築に建替え同等の価値を実現します。また、建替えと比べて建設廃材は57%、CO2排出量は83%も低減されます。経済的なだけでなく低炭素まちづくりにふさわしい建築改修の手法と言えます。

リファイニング建築とリノベーション・リフォームの違い

 また、青木先生のリファイニング建築は外観デザインを大きく変えることで、躯体を残しながら見た目は新築と変わらない姿に建物を生まれ変わらせることが大きな特徴です。

特に街のシンボル的な存在である公共建築については、建替えるのでなくレガシー的な既存建物をまちづくりの中核として再生し使い続けることを検討するべきと考えます。

今泉さんのお話は地球環境問題から始まり、身近な住宅の燃費(水光熱費)の話まで大変わかりやすく興味深いものでした。住宅を低燃費化することで地域の外に支払っていたエネルギーコストを内部の消費や雇用の創出に循環させることで地域経済が活性化するという希望のある提案も頂きました。

今後もこうした意見交換会を重ね、優れた知見を共有していきたいと考えています。参加頂いた会員の皆様、ありがとうございました。