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2021-03-05

皇居外濠の水質浄化とまちづくりに関する意見交換会(第二弾)を開催しました

昨年9月に続き、外濠水質浄化のまちづくりについて考える意見交換会の第二弾を開催しました。実会場とオンラインで会員や学識経験者など多くの方にご参加頂きました。
ゲストに東京地下鉄株式会社の荻野竹敏様(鉄道本部工務部次長)を招き「東京メトロのトンネル湧水の利活用」と題して、総延長200㎞近くに及ぶ東京メトロの地下鉄工事の歴史、地下鉄と湧水の関係そしてトンネル湧水の放流事例の紹介など、大変充実した講演をして頂きました。また、前回講師をお願いした全国防災協会顧問・細見寛先生から、今年2月に公表されたばかりの未来の東京ビジョン・外濠浄化プロジェクトについてお話頂きました。当面の取組として、ステップ1で下水再生水の供給余力を活用した導水を行い、ステップ2で荒川の河川水を活用した導水がうたわれています。導水工事の着手は2024年度以降となる見通しです。

意見交換では、中央大学の山田正先生から現状認識の確認として、アオコが繁殖しない状態まで浄化するには余裕をみると毎秒1トンの導水が必要であること、そのための整備費は水1トンあたり約100億円が必要といった具体的な数字が示されました。そこで、試験通水を活用できないかといった提案もなされました。獨協大学の倉橋透先生からは、水を汚さない環境教育も重要との指摘がなされました。今後もこのテーマで意見交換会を続けてまいります。