2025-10-24
ロングライフ・ラボ:持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム参加レポート
10月23日、第7回となる標記シンポジウムに前田武志代表が来賓として招かれ、開会の挨拶を述べました。初回から7年連続、皆勤賞となります。司会の方から、前日で88歳、米寿の誕生日とご紹介頂きました。
はじめにロングライフ・ラボ代表の清水雅彦さんからシンポジウムの主旨と背景を紹介。65歳以上人口割合は日本が約30%で先進国トップ。高齢社会の世界最先端です。年間入院日数と病院死亡率も日本はトップクラス。一方でQOD=死にゆく過程の質は低く、終末期の生活の質の向上が課題となっています。
今年の基調講演は「地域の福祉をみんなでつくる!」をテーマに、地域密着型事業ぐるんとびー代表の菅原健介氏のトークを聴きました。神奈川県藤沢市のURの団地にスタッフが住み込み、小規模多機能型居住介護事業を展開。高齢者の介護だけでなく御用聞きや見回りなどを総合的に手掛け、10年間で地域から頼られる存在に。世の中の当たり前に囚われない。「常識」や「正しさ」を超え対話しながら新しい社会を作る。「正しい」を固定化させず、その瞬間での「最適解」を更新し続けるというスタンスが印象的でした。
パネルディスカッションは「地域福祉による“寝たきりゼロ社会”の実現に向けて」と題して、基調講演の菅原さんと理学療法士の伊藤彰浩さん、ロングライフ・ラボの理事の皆さんが討論を行いました。デンマークの視察報告などを交え、これからの地域社会について考えました。「福祉=ふくしとは、普通に暮らせる幸せのこと」、学びの多いシンポジウムとなりました。企画したロングライフラボの皆さん、ありがとうございました。

前田武志代表 菅原健介氏 パネルディスカッション






