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2018-11-21

代表の前田武志がSATOUフォーラムで講演を行いました

11月19日(月)一般社団法人不動産総合戦略協会(RESA)主催の経営者・実務者向けセミナー「SATOUフォーラム」で、当フォーラム代表の前田武志が講演を行いました。

RESAは今年4月に設立されたばかりの社団で、住宅をはじめとする不動産の資産価値を高めることを目指し発足しました。また、SATOUフォーラムは前田の古くからの知人・佐藤一雄氏が主宰するセミナーです。佐藤氏は三井不動産OBで、日本における不動産証券化の第一人者の一人です。今回のセミナーのテーマは「民法改正と不動産取引」でした。

講演では、議員時代のエピソードを交え、3.11の震災復興事業・三陸沿岸道路建設等におけるCM(コンストラクションマネジメント)方式の導入、金融ビッグバンを受けたREIT(不動産投資信託)市場の立ち上げ、民主党マニフェストに掲げた「住宅リフォーム大作戦」の話などを紹介しました。

サラリーマンの唯一の資産であるマイホームがローンを払い終えた頃には土地の価値しか残らず上物は撤去費用が必要な産業廃棄物と化しているのが日本の住宅市場の現状です。平成25年の調査では、世帯数5,200に対して住宅戸数は6,000万戸、人口減少が進む中、新築住宅は増え続け、市街地は拡大しています。

既存住宅の耐震・省エネ性能を向上させ、中古住宅の売買が合理的に行われるような不動産流通制度の整備が急務です。住宅の資産価値を向上させるとともに、街をコンパクト化し魅力を増す都市政策が求められています。

前に講演された弁護士の吉田修平先生のお話からも感じましたが、不動産の所有と利用の分離という考え方はその価値を維持し高めるうえでとても大切です。高度成長、右肩上がりの時代が終わりを迎えた今、既存の不動産ストックに手を入れて長く使い、再生活用することがSDGsの観点からも求められます。環境未来フォーラムでは、RESA等とも連携しながら、持続可能な地域づくりに資する建設・不動産の施策についても議論を重ね、提言を行ってまいります。