2022-05-31
5/20にシンポジウム:「建築物省エネ法改正を考える」を開催しました。
2021年末にかけて国交省の社会資本整備審議会で議論されまとまった建築物省エネ法改正は、先送りから一転して今国会に提出されました。まさに同日同時刻に衆議院で審議が行われる中、参議院議員会館会議室で「建築物省エネ法改正を考える」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。
基調講演は建築家・東北芸術工科大学教授の竹内昌義先生。政府のタスクフォース・あり方検討会のメンバーを務め、国会提出を求める署名活動では中心となって尽力されたキーパーソンです、「2025年義務化の先にくるもの」と題して、法改正の経緯から今後の展望、先進的な自治体の取組みなどをご紹介頂きました。
後半のパネルディスカッションでは、竹内先生に本シンポジウム主催3法人の代表理事3名が加わり、ロングライフ・ラボ代表の清水氏コーディネートのもと、熱い議論を展開しました。当フォーラム代表の前田は、2011年、国土交通大臣時代に提唱した「低炭素まちづくり・健康省エネ住宅」政策を振り返りました。日本エネルギーパス協会代表の今泉氏は、ドイツなど海外の先進事例や具体的な数値を織り交ぜながら、我が国における建築分野の省エネルギーの現在地を分析しました。
会場には20名、オンラインで約50名の方が参加して、大変タイムリーなテーマで実りある議論が行えたと思います。 尚、同時間帯に開催された衆議院国土交通委員会では、7時間を超える審議の末に法案が採択されず、持ち越しとなりましたが、24日に再審議の結果、満場一致で可決されました。参議院で可決されれば法案成立となります。